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相対音感と、絶対音感について考えたこと (相対的に物をとらえられる人間ってすごい。)

相対的に物を見る目

絶対的に物を見る目

二つに一つを選べと言われたら、どちらを選ぶだろう?

 

一般的に、良いとされている絶対音感には、実は最大の欠陥がある。

相対音感
・原曲とキーが変わっても同じように楽しむことができる。

絶対音感
・原曲とキーが変わると違和感を感じてしまう。
(楽しむことができないことがある。)

 

幼少期に音符を浴び、それが記憶に刷り込まれると、音階を覚えてしまう。

「ド」が鳴れば、「あ、ドだな。」と体が反応する。

ところが、「ド」の役割というのは、曲のキーによって12通り(白鍵盤と黒鍵を足した数)に変化する。

絶対音感が強いと、その変化に耐えることができなくなってしまう。

 

それを回避するために、相対音感がある。

相対音感が感じるのは、音符の「音階」ではなく音符の「音階の差」なのだ。

音階が分からなくても、音符の関係性だけで音楽を感じることができる。これによって、どんなキーでも音楽を楽しめる。

 

また、ノイズなど本来音階を付与されていない「飾り」は音階の外においておくこともできる。これは相対音感の特権だ。

 

きっと、相対的にものをとらえられるという人間の本質が、ここにもあるのだろう。

scale

アドリブ演奏の手引き画像

 

 

以前作ったものです。

普通と違うところは、「ドを越えたものは左のドから寄せられてくるようなイメージ」になっているところです。

こういう風に、かたまりで考えたいんです。

シンプルですが、内容の詰まったものになっていると思います。
1、灰色で塗られているのが、スケールに使われるメインの音階
2、黒い四角ぽっちが着いているところが、ペンタトニックスケール(セッションでよく使います)
3、赤枠で囲われているのがメジャースケールの時のルート音
4、青枠で囲われているのがマイナースケールの時のルート音
今後の展望

・ホールトーン、ナチュラルハーモニックマイナー、ディミニッシュスケールなどに対応する。

・アボイドノート的な要素を提示する。

・ダイアトニックコードに関してもこういうシステムを提示したい。

・ジャズの半音階や、ビバップ系のシステムを取り入れたい。

・Ableton Liveのmidiエフェクトを使って機械的に制御するシステムもアリですね。試作中